Arduino勉強会

2019/04/27からのアクセス回数 10279

開発ボード購入

SipeedのMAIXは、RISC-V64 AIモジュール搭載の非常にユニークなCPUです。 開発用ボードには、以下のラインナップがあります。

  • GO: MAIX、カメラ、液晶、アレイマイク、ステレオカメラ、ケースの全部入りキット
  • Bit Kit: MAIX、カメラ、液晶のキット
  • Dock: MAIX with WiFi、カメラ、液晶のキット

この中でも、Bit KitはWiFiが付いていないので、技適の問題もないので国内でもすぐに 利用できます。

Bit Kitは、$20.9(+送料$14.0)ととてもお得です。

Bit-Kit.png

Sipeed-Bit-intro.jpg

ボードの回路図情報

販売されて日が浅いため、中国語以外の情報が少なく、以下のサイトにある回路図から 読み取るしかありません。

MAIXのmicropytho(MaixPy)を動かしてみよう

バイナリファイルのダウンロード

MaixPyの最新版は、以下のサイトからダウンロードできます。

現在の最新版は、v0.3.0です。以下のURLからmaixpy_v0.3.0_full.binをダウンロードしてください。

ドキュメント

MaixPyのドキュメントは以下のサイトにあります。

K-Flashのダウンロード先

バイナリファイルの書き込みには、k-Flashを使用します。

Windowsユーザは、以下のファイルからF-Flashをダウンロードしてください。

K-Flashを起動し、DeviceにMAiX BitのCOMポートを指定し、 Firmwareにダウンロードしたバイナリファイル(maixpy_v0.3.0_full.bin)を指定して Flashボタンを押してください。

k-flash.jpg

LinuxとMac OSXユーザは、python3にpyserialをインストールし、 gitコマンドでflash.pyをクローンします。

$ pip install pyserial
$ git clone https://github.com/sipeed/kflash.py kflash

私の環境では、MAiX Bitのデバイスは、/dev/cu.wchusbserial1420 なので、以下のようにしてmaixpy_v0.3.0_full.binを書き込みます。

$ python kflash.py -p /dev/cu.wchusbserial1420 -b 2000000 -B dan maixpy_v0.3.0_full.bin

動作確認

Windowsユーザは、teraterm、Linux, MacOSXのユーザならpicocom等の通信ソフトでアクセスします。

以下のようにMAiXPyの絵文字がでれば書き込みは成功です。

$ picocom -b 115200 /dev/cu.wchusbserial1420 
picocom v2.2

途中省略

 __  __              _____  __   __  _____   __     __
|  \/  |     /\     |_   _| \ \ / / |  __ \  \ \   / /
| \  / |    /  \      | |    \ V /  | |__) |  \ \_/ /
| |\/| |   / /\ \     | |     > <   |  ___/    \   /
| |  | |  / ____ \   _| |_   / . \  | |         | |
|_|  |_| /_/    \_\ |_____| /_/ \_\ |_|         |_|

Official Site : https://www.sipeed.com
Wiki          : https://maixpy.sipeed.com

MicroPython v0.3.0 on 2019-04-19; Sipeed_M1 with kendryte-k210
Type "help()" for more information.
>>> 

プログラミング環境

micropythonのプログラミングには、mu-editorが便利です。 MaixPyの他、exp32やmicro:bitもサポートしています。

mu-editorのダウンロード

mu-editorは、以下のサイトからダウンロードできます。 お使いのOSに合わせてダウンロードしてください。

Lチカに挑戦

定番のLチカをmu-editorを使って試してみましょう。

MAiXのFlashにプログラムを保存することも可能ですが、 転送ボタンの動作が不安定なので、MAiX BitにSDカードを 挿入して、そちらにプログラムを保存することにします。

mu-editorから「新規」ボタンを押して、以下のソースを入力「実行」ボタンを押下します。

import utime
from Maix import GPIO
from board import Board_Info
from fpioa_manager import *

board_info = Board_Info()

fm.register(board_info.LED_R, fm.fpioa.GPIO1)

led_r = GPIO(GPIO.GPIO1, GPIO.OUT)

for i in range(20):
    led_r.value(not led_r.value())
    utime.sleep_ms(1000)

fm.unregister(board_info.LED_R, fm.fpioa.GPIO1)

mu-editor-blink.png

MAiX Bitに搭載されたRBG LEDの赤が点滅すれば成功です。

Bit-Blink.jpg

ファイルの転送

SDカードにスクリプト(blink.py)を転送し、それを実行するこもできます。

mu-editorの「ファイル」ボタンを押し、転送したファイルを"Files on your device:"に ドラッグしてください。

ファイルが転送されたら、再度「ファイル」ボタンを押し、編集画面に戻り、 次に「REPL」(インタラクティブモード)を押し、">>>"のプロンプトが表示されたら、 以下のコマンドを入力してください。

もし、スクリプトが動かない場合には、一連の処理を関数で定義し、importの後に関数を呼び出すようにすると、 上手く動きます。

os.chdir('/sd/')
import blink

顔認識の例題

Lチカが上手く動いたら、カメラとLCDをBitに接続して、顔認識のスクリプトを 実行してみましょう。

Bit_w_Camera_LCD.jpg

以下のスクリプトを入力し、「実行」ボタンを押してください。

顔が認識されるその範囲がREPLのコンソールに表示され、LCDには水色の矩形で 表示されます。

import sensor
import image
import lcd

def face_detect():
    lcd.init()
    sensor.reset()
    sensor.set_pixformat(sensor.RGB565)
    sensor.set_framesize(sensor.QVGA)
    sensor.run(1)
    face_cascade = image.HaarCascade("frontalface", stages=100)
    while True:
      img=sensor.snapshot()
      objects = img.find_features(face_cascade, threshold=1.00, scale=1.1)
      for r in objects:
        img.draw_rectangle(r,color=(0,255,255))
        print(r)
      lcd.display(img)

face_detect()

Bit_face_detected.jpg

Sipeed Maix BiTのピン配置

Sipeedのサイト内容では、ピン配置がよく分かりません。 https://maixpy.sipeed.com/en/hardware/bit.html

以下に、Bitの回路図とboardinfoからBitの各ピンに割り当てられた機能を整理しました。

BiT_pin_layout.png

MaixPyの環境を準備する

MaixPyをソースからコンパイルするには、大文字・小文字を区別するファイルシステムが必要なため、 dockerのUbuntu環境でMaixPyの開発を構築しました。

以下の手順でイメージ(約2GB)をダウンロードし、作業ディレクトリから起動してください。 maixpyのbashが起動します。

$ docker run -v `pwd`:/home/maix/workspace -i --name maixpyenv -t takepwave/maixpyenv

再度maixpyenvで作業をするには、docker execコマンドを使用します。 起動時に指定したmaixpyenvと名前で実行プロセスを指定します。

$ docker exec --user maix -it maixpyenv /bin/bash

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  • mu-editorのモードは「Python3」で良いのでしょうか?mu-editorがMAiX Goを認識しなかった。SDカードにboot.pyと言う名前でプログラムを書き込んでから、MAiX Goに差し込んで、電源スイッチをOnにしたら、プログラムが動いた。 -- nyu? 2019-08-31 (土) 14:41:07

(Input image string)


添付ファイル: fileBiT_pin_layout.png 1058件 [詳細] fileBit-Blink.jpg 982件 [詳細] filemu-editor-blink.png 1023件 [詳細] filek-flash.jpg 943件 [詳細] fileSipeed-Bit-intro.jpg 954件 [詳細] fileBit_w_Camera_LCD.jpg 950件 [詳細] fileBit-Kit.png 995件 [詳細] fileBit_face_detected.jpg 955件 [詳細]

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Last-modified: 2023-03-01 (水) 15:45:46 (416d)
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