2014/12/13からのアクセス回数 6585
今回はクリスマスも近くなので、参加者の皆さんと話し合ってLEDで文字を表示してみようと いうことになりました。
文字を表示するために、7個のLEDを使います。
以下の様に、Arduino Mini Pro, LED, 抵抗*1 を配線します。
LEDとArduinoとの間は、手元にある線の長さで自由につないで下さい。 図では、分かりやすいように順番でつないでいます。
一番右(振るときには一番上)のLEDから0〜6番と番号を付けて、各LEDがつながっているデジタルピンの 番号をledsにセットします。
以下のスケッチでLEDが順番に点灯し、最後にすべて点灯するか確かめて下さい。
#define NUM_OF_LED (7) #define NUM_OF_CHARS (8) static int mojiStr[][NUM_OF_LED] = { {1,0,0,0,0,0,0}, {0,1,0,0,0,0,0}, {0,0,1,0,0,0,0}, {0,0,0,1,0,0,0}, {0,0,0,0,1,0,0}, {0,0,0,0,0,1,0}, {0,0,0,0,0,0,1}, {1,1,1,1,1,1,1} }; static int leds[] = {3,4,5,6,9,8,7}; void setup() { for (int i = 0; i < NUM_OF_LED; i++) { pinMode(leds[i], OUTPUT); } } void loop() { for (int i = 0; i < NUM_OF_CHARS; i++) { for (int j = 0; j < NUM_OF_LED; j++) { digitalWrite(leds[j], mojiStr[i][j]); } delay(500); } }
ledsやmojiStrは配列と呼ばれるものです。
これまで、配列についてきちんと説明していなかったので、 ここで改めて配列って何なのか説明します。
配列は、複数の値を連続した領域に保存したもので、[]の中に添え字と呼ばれる数値または変数を 使って配列の中の値を読み込んだり、セットしたりすることができます。
ledsは、1個の[]で定義された1次元配列です。 ledsという変数は、数値3, 4, 5, 6, 9, 8, 7が連続して保存された領域を指し、添え字を使って値を取って きます。
配列の添え字は、0からはじまっており、配列ledsから2番目の4の値を取ってくるときには、
leds[1]
のように書きます。
先ほどのスケッチのsetup関数では、変数iを使ってledsに入っているデジタルピン番号を使って pinModeをOUTPUTにしています。
for (int i = 0; i < NUM_OF_LED; i++) { pinMode(leds[i], OUTPUT); }
次に2個の[]で定義された2次元配列mojiStrをみてみましょう。 mojiStrの値は、以下の様にセットされています。
2次元配列は、1次元配列を縦にしたものと各行の値を持っている2つの領域に保存されています。
mojiStr[0]と指定すると一番上の1,0,0,0,0,0,0が入った領域を指し、mojiStr[0][0]と1番上の行の最初の値1を取ってきます。
このようにして、7個のLEDの値を添え字jのループでセットしているのが、loop関数の以下の部分です。
for (int j = 0; j < NUM_OF_LED; j++) { digitalWrite(leds[j], mojiStr[i][j]); }
少しずつ点灯しているLEDを変えることで、文字のが形を作り出すのが今回の目的です。
縦に並んだLEDを左右に振ることで、文字のような形を写しだしてみましょう。
表示する文字(図形)は、左右対称であれば何でもかまいません。
以下のスケッチでは、「TAO」を表示してみます。
#define NUM_OF_LED (7) #define NUM_OF_HEIGHT NUM_OF_LED #define NUM_OF_WIDTH (5) #define NUM_OF_CHARS (3) static int mojiStr[][NUM_OF_HEIGHT][NUM_OF_WIDTH] = { // TAO { {1,1,1,1,1}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0} }, { {0,0,1,0,0}, {0,1,0,1,0}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,1,1,1,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1} }, { {0,1,1,1,0}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {0,1,1,1,0} } }; static int leds[] = {3,4,5,6,9,8,7}; void setup() { for (int i = 0; i < NUM_OF_LED; i++) { pinMode(leds[i], OUTPUT); } } void loop() { for (int i = 0; i < NUM_OF_CHARS; i++) { for (int j = 0; j < NUM_OF_WIDTH; j++) { for (int k = 0; k < NUM_OF_HEIGHT; k++) { digitalWrite(leds[k], mojiStr[i][k][j]); } delay(4); } delay(8); } }
できるだけ、文字の形を確認しながら動かしたいので、mojiStrには3次元の配列にしました。
3次元の配列は、2次元の配列が何枚も重なっているようなものをイメージすると分かりやすいと思います。
loop関数のforループの一番内側では、i, j, kの添え字が、i, k, jとなっているところがポイントです。
digitalWrite(leds[k], mojiStr[i][k][j]);
このようにループの順番を変えることで、表示順と定義の順番を入れ替えています。
LEDを左右に振ると何となくT, O, Aに似た文字が出てくると思います。
3軸の加速度をアナログ電圧で出力するセンサーKXM52-1050*2を使ってY軸(横方向)の加速度から振る方向を判断して、文字を表示する順番を変えてみました。
以下の様にKXM52-1050をつなぎます。
ブレッドボードは、以下の様に作成しました。
まだ、完成とまでは言えませんが、現段階のスケッチを以下に示します。
#define NUM_OF_LED (7) #define NUM_OF_HEIGHT NUM_OF_LED #define NUM_OF_WIDTH (5) #define NUM_OF_CHARS (3) #define ZERO 505 #define SHIKI_CHI 200 static int mojiStr[][NUM_OF_HEIGHT][NUM_OF_WIDTH] = { // TAO { {1,1,1,1,1}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0}, {0,0,1,0,0} }, { {0,0,1,0,0}, {0,1,0,1,0}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,1,1,1,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1} }, { {0,1,1,1,0}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {1,0,0,0,1}, {0,1,1,1,0} } }; static int leds[] = {3,4,5,6,9,8,7}; int dir = 1; int start_i = 0; int start_j = 0; static int accPin = A1; void setup() { Serial.begin(9600); Serial.println("Output acc value"); for (int i = 0; i < NUM_OF_LED; i++) { pinMode(leds[i], OUTPUT); } } void loop() { int value = analogRead(accPin); // Serial.println(value); // delay(100); if (abs(value - ZERO) >= SHIKI_CHI) { // 方向に合わせて順序を変える if (value - ZERO > 0) { dir = -1; start_j = NUM_OF_WIDTH-1; start_i = NUM_OF_CHARS-1; } else { dir = 1; start_j = 0; start_i = 0; } int ii = 0; int jj = 0; for (int i = 0; i < NUM_OF_CHARS; i++) { ii = dir < 0 ? start_i - i : 0; for (int j = 0; j < NUM_OF_WIDTH; j++) { jj = dir < 0 ? start_j - j : 0; for (int k = 0; k < NUM_OF_HEIGHT; k++) { digitalWrite(leds[k], mojiStr[ii][k][jj]); } delay(4); } // 消灯 for (int k = 0; k < NUM_OF_HEIGHT; k++) { digitalWrite(leds[k], 0); } delay(4); } // 消灯 for (int k = 0; k < NUM_OF_HEIGHT; k++) { digitalWrite(leds[k], 0); } } }
文字は、はっきりしませんが、以下の様にでました。
皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。勉強会で分からなかったこと等、お気軽に問い合わせて下さい。
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