** lbeDuino誕生の理由 [#f5d8ba4a] 安く、ソースデバッガーが使えて、豊富なライブラリーが使える開発環境を作ろうと少しずつ開発を進めてきました [[lbed]] ですが、Arduinoのシールドを意識しながら、lbeDuinoと言う形で整理してみたいと思います。 この記事は、鈴木哲哉さんの著書 [[作って遊べるArduino互換機 >http://www.amazon.co.jp/dp/4883378802/]] に強く影響を受けています。 Arduinoのシールドとの変換シールドを作れば、安くて簡単な万能基板が使えることは、 気軽に電子工作を楽しむ第一歩になると考えたからです。 lbeDuinoでは、プログラムの開発はLpcExpresso Ver.6以降を使っています。 デバッガには、トラ技のARMデバッガを使用しましたが、LPC-LINK, LPC-LINK2も使えます。 *** Arduino風NeXtPino(LPC1114FN28) [#p3ef7d31] 最初は、LPC1114FN28でArduinoシールドを使えるボードを探したところ、 ITショップ「えとせとら」で[[NeXtPino>http://itcorp24.cart.fc2.com/ca0/21/]] を見つけました。 ((NeXtPinoにLPC-LINKでBlinkプログラムを動かしているところ)) 早速購入して、lbedを移植して試してみました。 &ref(NeXtPino.png); しかし、lbedのライブラリで動作確認を進めていくと、いくつか問題点がでてきました。 - D13にSWCLKを割り当てているため、LPC-LINKでデバッグできない。((LPC-LINKの接続でエラーになる)) - D0にRESETを割り当てているため、DigitalOutに使えない *** lbeDuinoの作成方針 [#ae716563] Arduino勉強会では、ProtoSnap Pro Mini を使っているので、シリアル通信とUSBからの電源供給は、 FTDI USBシリアル変換アダプターを使います。 シリアル変換アダプターを購入されるのなら、 スイッチサイエンスの [[FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)>https://www.switch-science.com/catalog/1032/]] が便利かと思います。 &ref(FTDI_USB_Serial.png); ピンの使い方は、mbed LPC1114FN28を参考にしました。 &ref(pinout_dip28-20131006-.png); *** lbeDuinoの回路図 [#ze4e30fb] 手書きで申し訳ありませんが、lbeDuinoの回路を以下に示します。 &ref(lbeDuino_hand_sch.png); *** lbeDuinoの組み立て [#f2a5d3c5] 出来上がったlbeDuinoは、以下の様になりました。((かっこ悪くてハンダ面をおみせできなくてすみません。)) &ref(lbeDuino_brd.png); *** lbeDuinoの動作確認 [#y9510da1] Arduinoの動作確認と言えばblinkなので、lbeDuinoでも以下の様なlbeDuino_Blink.cpp作って動作を確認しました。 今回Arduino版のlbedと同じスケッチが使えるようにサンプルプログラムをArduino風に書きました。 lbedのArduino版については、[[Arduino/Arduinoでmbedユーザライブラリーを動かす]]を参照してください。 ledをDigitalOutのインスタンスとして作成し、LEDのオン・オフをled = !ledのように書けるところがmbed風 のプログラミングの分かりやすいところです。 #pre{{ #include"lbed.h" DigitalOut led(D13); void setup() {} void loop() { led = !led; wait_ms(1000); } }} ** lbedユーザライブラリの動作確認 [#f653abcf] これまで作ったlbed用のユーザライブラリをlbeDuinoで動かしてみます。 *** テキストLCD(TextLCD) [#dfc4313d] mbedのTextLCDをlbedで動かしてみます。 3.3Vで動作するLCDは、オレンジボードに載せたものだけなので、以下の様にオレンジボードと接続して 動作を確認しました。 | オレンジボード | lbeDuino |h | p24(rs) | D0 | | p26(e) | D1 | | p27(d4) | D2 | | p28(d5) | D3 | | p29(d6) | D4 | | p30(d7) | D5 | 動作確認をしたときの画像は、以下の通りです。 &ref(TextLCD.png); *** TextLCDの動作確認 [#uc3ea540] TextLCDの場合も、mbedのTextLCDの例題がそのまま使えます。 Arduino風に書いたlbeDuino_TextLCD.cppは、以下の通りです。リセットするとHello Worldが上手く表示できないので、 少し調整が必要ですが、なんとか動きそうです。 #pre{{ #include "lbed.h" #include "TextLCD.h" DigitalOut led(D13); TextLCD lcd(D0, D1, D2, D3, D4, D5); // rs, e, d4-7 int count = 0; void setup() { lcd.print("Hello World!"); } void loop() { lcd.locate(0, 1); lcd.print("Count="); lcd.print(count++); led = !led; wait_ms(1000); } }} *** シリアル通信 [#h71f9024] パソコンとのシリアル通信(Serial)をArduinoのシリアルモニタを使ってテストしてみます。 シリアルを使う時には、FTDI USBシリアル変換アダプターを接続し、Rx, Txのジャンパーを結線します。 &ref(Serial.png); *** シリアルの動作確認 [#d253f617] シリアルの動作確認にlbeDuino_Serial.cppを作成し、予めArduinoのシリアルモニターを起動し、 ボーレイトを9600にセットして下さい。 #pre{{ #include "lbed.h" DigitalOut myled( LED1); Serial pc(D0, D1); void setup() { pc.baud(9600); pc.println("Hello World!"); } void loop() { char c = pc.read(); pc.write(c + 1); myled = !myled; } }} 最初にHello Worldを出力し、次に入力した文字の次の文字を返します。abcefgと入力するとbcdfghと返してきます。 &ref(Serial_Monitor.png); ** コメント [#bc6b8ae8] #vote(おもしろかった[3],そうでもない[0],わかりずらい[0]) 皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。勉強会で分からなかったこと等、お気軽に問い合わせて下さい。 スパム防止に画像の文字列も入力してください。 #comment_kcaptcha