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2017/06/17からのアクセス回数 12706

FlatCAMのインストール手順

MacOSXでのFlatCAMのインストール手順。*1

brew tap cartr/qt4
brew tap-pin cartr/qt4
brew install qt
brew install pyside
brew install cartr/qt4/pyqt@4

mkdir -p /Users/xxx/Library/Python/2.7/lib/python/site-packages
echo 'import site; site.addsitedir("/usr/local/lib/python2.7/site-packages")' >> /Users/xxx/Library/Python/2.7/lib/python/site-packages/homebrew.pth

brew install geos
brew install spatialindex
sudo -H pip install numpy matplotlib rtree scipy shapely simplejson
sudo -H pip install svg.path

git clone https://bitbucket.org/jpcgt/flatcam.git
cd flatcam

動作確認

python FlatCAM.py

GCode変換手順

KiCADでのガーバー出力からGCodeに変換する手順を説明します。

サンプル基板

PCB図面のオフセットがそのまま、GCodeの配置位置になるので、 今回は、できるだけ右上に寄せて描画します。 *2

PCB_image.png

ガーバーファイルの出力

KiCADの「ファイル」メニューから「プロット」を選択し、以下の2項目を選択し、 「製造ファイル出力」ボタンを押します。

Gerber_plot.png

次に「ドリルファイルの生成」ボタンを押し、ドリルの単位をmmとして 「ドリルファイル」ボタンを押します。

drill_plot.png

これで、*-B.Cu.gbr, *-Edge.Cuts.gbr, .drlの3つのファイルが出来上がりました。

Gコードへの変換

FlatCAMを起動します。

$ python FlatCAM.py

最初にOptionsタグでUnits: mmにセットします。

Options.png

Geometry Options.png

ミラー処理

ガーバーファイルは基板上部からの配置をそのまま出力しているため、 片面の基板を出力する場合には、ミラー処理が必要です。

最初に、基板銅板裏面、基板外形、ドリルファイルを読み込みます。

File > Open Gerber...を選択し、以下の2つを読み込みます。

次に、File > Open Excellon...を選択し以下のドリルファイルを読み込みます。

read_gerber.png

ToolメニューからDouble Side PCB Toolを選択し、以下の処理をします。

mirrore_proccess.png

これを、Bottom Layer:をCuts.Gbr, drlにも繰り返し処理します。

mirrored.png

銅板裏面のGコード化

回路のセパレートには、V字のドリルを使用します。 *3

Projectタグで*-B.Cu.gbrを選択し、Selectedタグをクリックします。

Gerber Objectで、以下のようにすると、赤い線で回路のための切削線が表示されます。

Gerber Object_B.Cu.png

Projectタグをクリックすると、*-B.Cu.gbr_isoが追加されますのでこれを選択し、Selectedタグをクリックします。

以下の設定をし、Generateをクリックします。

B.Cu_iso_GCode_Gen.png

ガーバーの画面の赤い線が青に変わって以下のように表示され、Projectタグには、*-B.Cu.bgr_iso_cncが追加されます。

B.Cu.Gcode.png

Projectタグで、*-B.Cu.bgr_iso_cncを選択し、Slectedタグをクリックします。

0.8mmと1.0mmのドリルに割り当てる穴を選択して、 以下の図では、#1, #2を0.8mmのドリルに割り当てています。

一番下の「Export G-Code」ボタンをクリックするとGコードがファイルに出力されます。

使うドリルの直径がわかるようにファイル名をつけます。

Drill_Setting.png

Projectタグに*.drl_cncを選択し、Selectedタグをクリックします。

0.8mmのドリルだと分かるように以下の項目を編集して、Export G-Codeボタンをクリックします。

drill_selected_08.png

同様に#3, #4に対して1.0mmのドリルを割り当てて、Gコードファイルを作成します。

外形枠のGコード化

最後に基板外形枠のGコードを出力します。

Porjetタグから基板外形枠の*-Edge.Cuts.gbrファイルを選択し、Selectedタグをクリックします。

外形枠の掘削には、太めの1.5mmのエンドミルを使用します。Board cutout:欄で以下の項目を入力し、 Generate Geometryボタンをクリックします。赤い線で外形枠のカット線が表示されます。

Edge-Cuts_setting.png

Projectタグに生成された*-Edge.Cuts.gbr_cutoutを選択し、Selectedタグをクリックします。

Geometry Object欄のCreate CNC Job:に以下の値をセットし、Generateボタンをクリックします。 Cut Z: -1.7(1.6mmの基板+0.1mmとしました) Travel Z: 2.0 Feed Rate: 76.2 Tool dia: 1.5(1.5mmのエンドミルを使用)

Edge-Cuts_gcode_output.png

以下のような掘削線(青)が表示されます。

Edge-Cuts_output.png

Projectタグで生成された*-Edge.Cuts.gbr_cutout_cncを選択し、Selectedタグをクリックし、 Export G-Codeボタンをクリックすると外形枠のGコードが出力されます。

プリント基板掘削の様子

CNCを使って出来上がったGコードでプリント基板を掘削している様子です。

th_IMG_3649.png

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*1 sudoをしないと/usr/local/shapelyの作成でエラーになる
*2 原点を出力基板の右下にセットしたのですが、効果はありませんでした。
*3 永山さんのおすすめ
*4 基板の厚さ+ 0.3mm程度としました
*5 これがドリルの下がる速さになるので綺麗に仕上げる場合には小さくします

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