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ターゲットボード

Armlibが異なるCPUアーキテクチャーで使えて、便利なことを示す例として、オプティマイズの EZ-ARM7 を使ってみます。*1

DSCN03011.jpg

EZ-ARMの特徴をあげると、

今回は、EZ-ARM7付属のライターとGDBスタブを使うため、VM-Wareと併用することにしました。

テストプログラム

もちろん、テストプログラムはLEDの点滅です。 ただ、今回はforループによる遅延ではなく、タイマー割り込みを使って、Armlibが便利なところを 示すことにします。

makefileの設定

arm/armlibを使ってみると同様に、armlibのサンプルにあるfilemakefileをコピーし、以下の項目をセットします。

	TRG	= blink
	ARMLIB = $(HOME)/local/arm/armlib
	ARCH = lpc2000
	ARMLIB_ARCH_SRC = processor.c timer.c
	ARMLIB_SRC = 
	LDFLAGS = -T$(ARMLIB)/arch/$(ARCH)/boot/lpc2214-rom.ld -lm -nostartfiles -Wl,-Map=$(TRG).map,--cref,-nostdlib

global.h

fileglobal.hは、サンプルのglobal.hをそのまま使います。

blink.c

メインのファイルは、fileblink.cです、これはオプティマイズの例題から引用したので、ファイル名を 同じにしました。

#include "global.h"
#include "lpc2000.h"
#include "processor.h"		// include processor initialization functions
#include "timer.h"

static void ledInit(){
 	PINSEL1 = 0;
	IO0DIR |= 0x40000000;
	IO0SET = 0x40000000;
}

static void ledOn(int led){
	IO0CLR = led;
}

static void ledOff(int led){
	IO0SET = led;
}

int main(void){
	int i;
	// initialize processor
	processorInit();
	// initialize timers
	timerInit();

	ledInit();

	while (1){
		ledOn(0x40000000);
		timerPause(500);	// wait 500 msec
		ledOff(0x40000000);
		timerPause(500);	// wait 500 msec
	}
	return 0;
}

プログラムのmakeと書き込み

Macでmakeコマンドを実行します。

$ make

blink.hex blink.bin, blink.elfが生成されていれば成功です。

次にWindowsマシンに、EZ-ARM7を接続し、付属のライターで書き込みます。 (ここでは、VM Wareのファイル共有機能を使います。)

Cygwinを起動し、jtag_flash.exeを実行します。

$ jtag_flash.exe blink.hex
JTAG Flash Writer for LPC2214/2138  by OPTIMIZE Ver2.1
書き込み中 セクタ=0 アドレス=00000000 サイズ=2000 ...

USB Blasterの書き込み比べて、とても高速に書き込めます。

これで、EZ-ARM7のLEDが1秒間隔で点滅します。

Eclipseからリモートデバッグ

EZ-ARM7に付属のjtag_stub.exeを使ってEclipseからリモートで デバッグすることができる。

スタブの起動

デバッガーを使用する場合には、Cコンパイラーのオプションからオプティマイズを外し、 再度、makeを実行してください。

#compiler flags
	CPFLAGS	= -g -Wall -Wstrict-prototypes -I$(ARMLIB) -I$(ARMLIB)/arch/$(ARCH) \
	-I$(ARMLIB)/arch/$(ARCH)/include  -Wa,-ahlms=$(<:.c=.lst)

Cygwinから、jtag_stubを起動する

$ jtag_stub
LPC2214/2138 GDB stub Server Ver2.1    by OPTIMIZE.
GDBとの接続待機中(localhost:2159)...

最後のlocalhost:2159がスタブの接続待ちポートです。 この番号を記録しておきます。

Eclipseのデバッグ設定

Eclipseのデバッグ設定タグで

Commandsタグの

debug_setting.jpg

デバッガで、ステップ処理、変数の値も確認でき、応答速度も速く、実際のデバッグにも十分使えます。

debug.jpg

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(Input image string)

*1 本当は、Interface 2009/6月号の付録を使いたかったのですが、割り込みベクターのサイズがことなり、簡単にArmlibに対応できなかったので、今回は見送りました

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