FrontPage

2009/02/01からのアクセス回数 10314

はじめに

集合知の3章(一部欠損)をGoogleのブック検索 から閲覧することができます。

また、なぜか原書のPDF がアップされています。

オリジナルのソースは、原書著者TobesのページからPCI_Code.zipと してダウンロードできます。

日本語の分かち書き

ブロガーのフィードの単語を処理するには、日本語の形態素解析を行う必要があり、 まずはchasenを使うことにします。

chasenのインストール

chasenは、MacPortを使って

$ sudo port install chasen

でインストールしました。

chasenの起動オプション

を指定します。*1

動作確認のため、1.txtというファイル(文字コードはShift_JIS)に

オリジナルのソースは、原書著者TobesのページからPCI_Code.zipと してダウンロードできます。

を入れ、chasenを実行

$ chasen -i s <1.txt >1.out

とすると1.outには、以下のような出力がでます。

オリジナル	オリジナル	オリジナル	名詞-一般		
の	ノ	の	助詞-連体化		
ソース	ソース	ソース	名詞-一般		
は	ハ	は	助詞-係助詞		
、	、	、	記号-読点		
原書	ゲンショ	原書	名詞-一般		
著者	チョシャ	著者	名詞-一般		
T	ティー	T	記号-アルファベット		
o	オー	o	記号-アルファベット		
... 途中省略 ...		
でき	デキ	できる	動詞-自立	一段	連用形
ます	マス	ます	助動詞	特殊・マス	基本形
。	。	。	記号-句点		
EOS

python_chasenのインストール

python_chasen-0.2を使ってPythonからchasenを使います。ダウンロードして、~/localに展開します。

$ cd local
$ tar xzvf python_chasen-0.2.tar.gz
$ cd python_chasen

Tigetでは、-i sオプションが必要なので、chasen.cを変更します。52行を

char *opt[] = { "chasen", "-i", "s", NULL};

とします。

次に、以下の手順でbuild, installをします。

$ python setup.py build_ext --include-dirs=/opt/local/include --library-dirs=/opt/local/lib/
$ sudo python setup.py install

分かち書き処理(split.py)

準備ができたので、分かち書き処理を行うpy_chasen.pyを作成します。 日本語の処理をスムーズに行うために以下のPythonスクリプトはすべてUTF-8でencodeされたファイルに記述し、先頭に以下のコードを追加します。

# -*- coding: utf-8 -*-
import japanese

japanese.pyは、

import sys
import codecs
# if you use the jython, comment out next line.
sys.stdout = codecs.getwriter('utf_8')(sys.stdout)

分かち書き処理では、

split.pyは、以下のようになります。

# -*- coding: utf-8 -*-
import japanese
import re
from chasen import sparse

def split(txt):
    text = sparse(txt.encode('shift_jis', 'replace')).decode('shift_jis', 'replace')
    ret = []
    lines = text.splitlines()
    parts = [u'^形容詞.*', u'^形容動詞.*', u'^副詞.*', u'^連体詞.*', u'^名詞.*', u'^動詞.*', u'^未知語.*']
    for line in lines:
        words = line.split('\t')
        if len(words) >= 4:
           if len(words[2]) > 0:
               surface = words[2]
           else:
               surface = words[0] 
           feature = words[3]
           for part in parts:
                pat = re.compile(part)
                if pat.match(feature):
                    ret.append(surface)     
    return ret

# テスト用のコード
txt = 'オリジナルのソースは、原書著者TobesのページからPCI_Code.zipと してダウンロードできます。'
for word in split(txt):
    print word

chasenのsparseに渡すときに、コードをshift_jisにencodeし、戻り値は、shift_jisからdecodeとして処理します。

未知語の場合、オリジナル形がないので、surfaceは単語そのものとしました。

テスト用のコードを実行すると以下の出力がでます。

オリジナル
ソース
原書
著者
ページ
から
する
ダウンロード
できる

英語の単語がすべて消えていることにお気づきでしょうか。 これは、chasenを使った場合の欠点ですが、後述する方法にこの問題を回避しました。

コメント

この記事は、

選択肢 投票
おもしろかった 0  
そうでもない 0  
わかりずらい 0  

皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。


(Input image string)

*1 Tigerでは、実行結果が文字化けで表示されます

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
SmartDoc