FrontPage

2010/03/22からのアクセス回数 9874

ここでは、sage上でFastICAを使って独立成分分析をする方法に説明します。

このページのsageノートブックは、以下のURLで見ることができます。

http://www15191ue.sakura.ne.jp:8000/home/pub/21/

必要なライブラリ

残念ながら、sage上にはFastICAのアルゴリズムは実装されていません。 そこで、以下のpythonライブラリをインストールします。

MDPのインストール

MDPのインストール手順を説明します。

audiolabのインストール

audiolabは、 libsndfileを内部で使用しており、 他のライブラリも必要とするため、 以下のようにインストールしました。

簡単な例題を解く

A simple FastICA example の例題に沿ってsage上で独立成分分析(ICA)を試してみましょう。

例では、2つのモノラル信号を配合を少し変えて混合した音源を2個、左右の音に録音したWavファイル を入力とします。

2つの信号を混合した音(右クリックでファイルをダウンロードして再生してください)

必要なインポート

必要なインポート文は、以下の通りです。

sageへの入力:

# 必要なインポート
from mdp import fastica
from scikits.audiolab import wavread, wavwrite
from numpy import abs, max

オーディオファイルの読み込み

WAVファイルの読み込み関数wavreadを使ってオーディオファイルの音源を 2個の配列に取り込みます。

sageへの入力:

# 2つの信号を混合したWavファイルを読み込む
recording, fs, enc = wavread(DATA + 'mixed.wav')

ICAを解く

fastica関数を使って2個の音源を分離します。

sageへの入力:

# 左右2チャンネルの信号に対して、FastICAを適用する
sources = fastica(recording)
# 出力レベルを1にノーマライズする
sources /= max(abs(sources), axis = 0)

オーディオファイルへの書き込み

抽出された2個の音源を左右の音に持つオーディオファイルを作成します。

sageへの入力:

wavwrite(sources, DATA + 'source.wav', fs, enc)

結果ファイルの確認方法

残念ながらsageで直接オーディオファイルを再生することができないため、 以下のようにファイルをダウンロードして再生してください。

sageへの入力:

# 結果を確認する方法
html('<a href="source.wav">結果(右クリックでファイルをダウンロードして再生してください)</a>')

結果(右クリックでファイルをダウンロードして再生してください)

コメント

選択肢 投票
おもしろかった 9  
そうでもない 0  
わかりずらい 0  

皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。


(Input image string)

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
SmartDoc