[[FrontPage]]

#contents

2012/11/04からのアクセス回数 &counter;

** 準備するもの [#x8d49faf]
8月には届いたのですが、引越のため動かすのが遅くなってしまいました。

Interface2012年12月号でも特集されていますが、ネタ本はPragmaticのRaspberry Pi, A Quick-Start Guideではないかと推測しています。

RSのホームページによると、10月15日以降発送のRaspberryPiは、メモリが256MBから512MBに増えるそうです。

私は、本体と透明ケースを購入しました。

&ref(RaspberryPi.png);

Raspberry Piに載せるOSは、SDカードに書き込むため最低でも以下の機器が必要があります。
- USBキーボード(X-Windowをインストールしたらマウスも必要)
- SDカード(4GB以上)
- HDMIコネクターを持つテレビとHDMIケーブル(HDMIがない場合には、アナログのビデオコネクターも使えます)

最初に困ったのが、手持ちのSDカードリーダーではSDHCのカードを読み込めなかったので、SDHC対応のカードリーダーが必要になりました。
また、引越先には電話回線がないので、USBのWifiを使ってネットワークにアクセスすることにしました。

** SDカードへのOSのインストール [#q56199a1]
RaspberryPiは、SDカードに入っているOSから起動するように作られています。

今回は、A Quick-Start Guideに習ってRaspberryPiようのDebianであるraspbianを使います。

OSのイメージは、http://www.raspberrypi.org/downloads から2012-09-18-wheezy-raspbian.zip をダウンロードしました。

Windowsの場合、Win32DiskImagerを使うと簡単にイメージをSDカードに書き込むことができますが、Mac OSXの私は、以下のようなコマンドを使ってSDカードに書き込みました。

*** OSイメージのチェック [#ge92d9c1]
きちんとダウンロードできたどうかチェックサムをみて確認します。アプリケーション/ユーティリティの下のターミナルを起動します。

#pre{{
$ shasum 2012-09-18-wheezy-raspbian.zip 
3bc788d447bc88feaae8382d61364eaba1088e78  2012-09-18-wheezy-raspbian.zip
}}
この結果が、DownloadサイトのSHA-1 Checksumの値と同じならOKです。

*** SDカードへの書き込み [#rcb629b6]
SDカードを接続する前に、Mac OSXが使っているデバイスを確認しておきます。

#pre{{
$ df -h
Filesystem      Size   Used  Avail Capacity  Mounted on
/dev/disk0s2   465Gi  135Gi  329Gi    30%    /
devfs          187Ki  187Ki    0Bi   100%    /dev
/dev/disk1s2   465Gi  421Gi   45Gi    91%    /Volumes/Macintosh HD2
map -hosts       0Bi    0Bi    0Bi   100%    /net
map auto_home    0Bi    0Bi    0Bi   100%    /home
map -fstab       0Bi    0Bi    0Bi   100%    /Network/Servers
}}

次に、SDカードを接続して、同じコマンドを入力します。
#pre{{
$ df -h
Filesystem      Size   Used  Avail Capacity  Mounted on
/dev/disk0s2   465Gi  135Gi  329Gi    30%    /
devfs          188Ki  188Ki    0Bi   100%    /dev
/dev/disk1s2   465Gi  449Gi   17Gi    97%    /Volumes/Macintosh HD2
map -hosts       0Bi    0Bi    0Bi   100%    /net
map auto_home    0Bi    0Bi    0Bi   100%    /home
map -fstab       0Bi    0Bi    0Bi   100%    /Network/Servers
/dev/disk2s1    15Gi  2.2Mi   15Gi     1%    /Volumes/NO NAME
}}

私の場合、/dev/disk2s1というデバイスにSDカードが割り当てられているいます。

そこで、diskutilを使って/dev/disk2s1をアンマウントします。
#pre{{
$ diskutil umount /dev/disk2s1
}}

OSイメージを書き込む時のデバイスにはrawデバイスを使用するため、SDカードのデバイス名/dev/disk2s1からパーティションをさすs1を取り除き、rawデバイスを指定するために先頭にrを付けて、/dev/rdisk2をデバイスに指定します(最初この部分を間違えてうまく書き込めなくて焦りました)。
#pre{{
$ sudo dd if=2012-09-18-wheezy-raspbian.img of=/dev/rdisk2 bs=1m
1850+0 records in
1850+0 records out
1939865600 bytes transferred in 166.577705 secs (11645410 bytes/sec)
}}

うまく書き込めたら、lsコマンドでSDカードの中身を見てみましょう。
#pre{{
$ ls /Volumes/UNTITLED/
arm128_start.elf	cmdline.txt		kernel_emergency.img
arm192_start.elf	config.txt		loader.bin
arm224_start.elf	issue.txt		start.elf
arm240_start.elf	kernel.img
bootcode.bin		kernel_cutdown.img
}}

最後にSDカードをイジェクトすればOSの書き込みは完了です。
#pre{{
$ diskutil eject /dev/disk2s1
Disk /dev/disk2s1 ejected
}}

** Raspberryの接続 [#b3b222cd]
SDカードを装着して、起動します。HDMIケーブルとキーボード、マウスを接続しました。
** Raspberryの設定 [#s3603a06]
SDカードを装着して、起動します。HDMIケーブルとキーボード、マウスを接続し電源usb-microコネクターから供給します。

&ref(setup.png);

Debianの起動メッセージ出力された後に、以下のような設定画面がでます。

&ref(raspi-config.png);

ここで必ずしなければならないのは、以下の3項目です。
- expand_rootfs: ダウンロードしたイメージは、2GBの領域しかないので、これをSDカード本来の領域に拡張します。
- configure_keyboad: 日本語キーボードを使っている場合には、Generic 105 (Intel) PCを選択し、JapaneseOADB 109A)を選択します。それ以外はデフォルトで答えて大丈夫です。
- boot_behaviour: 起動時にX Windowを使えるように変更します。
- ssh: sshでログインできるようにsshサーバを起動します。

タブでfinishに移動してリターンを押すと再起動して、expand_rootfsとconfigure_keyboadを実行します。

再起動後には、以下のようなX-Windowの画面が表示されます。

&ref(X-Windows.png);

** コメント [#rc1f1933]
#vote(おもしろかった[22],そうでもない[0],わかりずらい[0])

皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。
- SDカードへのインストールの仕方、大変助かりました。ありがとうございました。 -- [[uronim]] &new{2012-12-02 (日) 13:13:00};
- 大変参考になりました。これからもお世話になると思います。 -- [[moticco]] &new{2013-10-20 (日) 14:07:56};
- Raspberry Pi が Wolfram Language で制御できることを知りました。このページにお世話になるのでよろしく。http://community.wolfram.com/groups/-/m/t/157461 -- [[ysato]] &new{2014-01-29 (水) 23:38:05};
- ysatoさま、Mathematicaから制御するというは、面白いですね。温度センサーの実験もこれを使っているのですね。 -- [[竹本 浩]] &new{2014-02-27 (木) 08:24:15};
- Raspberry Pi 2 のセットアップするためこの記事にお世話になりました。Pi 2 はさすがに速いです。http://mmays.hatenablog.com/entry/2015/02/22/003330 に報告を書きました。 -- [[ysato]] &new{2015-02-22 (日) 12:13:09};
- ysatoさま、もうRaspberry Pi2を試されたのですね。Mathmaticaもスムーズに動作するみたいで、いいですね。Raspberry Pi2をMathmaticaの専用サーバーとしても良さそうですね。 -- [[竹本 浩]] &new{2015-02-22 (日) 12:57:07};
- NOOBS_v1.4.2 を使ってインストールして、Debian 8.0 Jessie(4/25/2015)  を知った。https://www.raspberrypi.org/blog/raspbian-jessie-is-here/ に説明が載ってます。wheezy から Jessie へ。アップデートするにはクリーンインストールする必要があるようです。 -- [[ysato]] &new{2015-11-15 (日) 15:07:55};
- ysatoさま、RasbianもwheezyからJessieへアップされたのですね。ありがとうございます。 -- [[竹本 浩]] &new{2015-11-15 (日) 20:23:17};
- Raspbian Jessie のインストールのメモを作ってみました。http://mmays.hatenablog.com/entry/2015/11/18/173405 -- [[ysato]] &new{2015-11-20 (金) 12:14:51};

#comment_kcaptcha

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
SmartDoc