[[FrontPage]] #contents 2008/01/11からのアクセス回数 &counter; * 手書きのプリント基板 [#h441e006] プリント基板と聞くとプリンタでプリントパターンを印刷して、露光、現像、エッジングの手順をとる感光プリント基板を想像してしまうが、原本で紹介しているのは手書きのプリント基板である。 手書きのプリント基板の特徴は、 - レジストペンで簡単に書ける - 修正が容易である(カッターで削って書き直すだけ!) - 位置決めは、原寸パターンをコピーしてポンチで軽く穴をあけてるだけ - 感光基盤に比べ銅箔基盤は安価である - 細かな配線、多量の配線には向いていない がある。 部品の実装までは手間は掛かるが、ユニバーサル基盤でのラッピング配線に比べると格段に簡単で、確実である。 ** 用意するもの [#bc8e2330] -- 片面の銅箔基板(紙フェノールが安価で加工もしやすい) -- レジストペンとマッキー極細 -- エッチング液 -- プラスチェックの容器(小さい基板なら蓋付きポリ容器が便利、そのまま保存に使える) -- 小型ドリル(サンハヤトのD-3と台のペアがお薦め) -- ポンチ -- スチールたわし -- アルコール(薬局で購入) -- アクリル用カッタ・ナイフ ** プリントパターンの描画 [#r9d8ec25] + コピーした基板パターンを銅箔面に貼り付ける + ポンチで軽く穴をあける + 基板パターンを剥がして基板を適当な大きさに切る + 指紋、汚れを取るために、洗剤とステンレスたわしで洗い、よく濯ぐ + ポンチの穴を目印に基板パターンをレジストペンで書き込む(部品用の穴はそのまま塗りつぶしても構わない) + パターンのチェック(ここでよく書き忘れます!) &ref(image060.jpg); &ref(image061.jpg); ** エッチング処理 [#m1ad0a39] 原本のエッチング処理は、他の書籍で紹介されているものと異なり、溶液を暖めない! おそらく、少しくらい時間が掛かっても正確にできるようにとの配慮だろう。 + 容器にエッジング液に挿入し、銅箔板を上向きに基板を挿入する + 銅箔板に溶液がなじむように割り箸で少しゆする + 銅箔面の気泡が完全に消えたら、銅箔面を下にしてエッチング液の表面に浮かす + 5分おきにチェックし、基板のパターンが透けて見えるようになれば完了 &ref(image062.jpg); &ref(image063.jpg); ** 穴空け [#ecd190db] ポンチでマークを付けたところにドリルで穴をあける。 穴の大きさの目安は、 -- トランジスタ、IC、抵抗、コンデンサーは、0.8mm -- パワートランジスタ、整流ダイオードは、1.0mm -- 端子取り付け穴は、2.0mm