FrontPage
2008/01/11からのアクセス回数 15331
手書きのプリント基板 †
プリント基板と聞くとプリンタでプリントパターンを印刷して、露光、現像、エッジングの手順をとる感光プリント基板を想像してしまうが、原本で紹介しているのは手書きのプリント基板である。
手書きのプリント基板の特徴は、
- レジストペンで簡単に書ける
- 修正が容易である(カッターで削って書き直すだけ!)
- 位置決めは、原寸パターンをコピーしてポンチで軽く穴をあけてるだけ
- 感光基盤に比べ銅箔基盤は安価である
- 細かな配線、多量の配線には向いていない
がある。
部品の実装までは手間は掛かるが、ユニバーサル基盤でのラッピング配線に比べると格段に簡単で、確実である。
用意するもの †
- 片面の銅箔基板(紙フェノールが安価で加工もしやすい)
- レジストペンとマッキー極細
- エッチング液
- プラスチェックの容器(小さい基板なら蓋付きポリ容器が便利、そのまま保存に使える)
- 小型ドリル(サンハヤトのD-3と台のペアがお薦め)
- ポンチ
- スチールたわし
- アルコール(薬局で購入)
- アクリル用カッタ・ナイフ
プリントパターンの描画 †
- コピーした基板パターンを銅箔面に貼り付ける
- ポンチで軽く穴をあける
- 基板パターンを剥がして基板を適当な大きさに切る
- 指紋、汚れを取るために、洗剤とステンレスたわしで洗い、よく濯ぐ
- ポンチの穴を目印に基板パターンをレジストペンで書き込む(部品用の穴はそのまま塗りつぶしても構わない)
- パターンのチェック(ここでよく書き忘れます!)
エッチング処理 †
原本のエッチング処理は、他の書籍で紹介されているものと異なり、溶液を暖めない!
おそらく、少しくらい時間が掛かっても正確にできるようにとの配慮だろう。
- 容器にエッジング液に挿入し、銅箔板を上向きに基板を挿入する
- 銅箔板に溶液がなじむように割り箸で少しゆする
- 銅箔面の気泡が完全に消えたら、銅箔面を下にしてエッチング液の表面に浮かす
- 5分おきにチェックし、基板のパターンが透けて見えるようになれば完了
穴空け †
ポンチでマークを付けたところにドリルで穴をあける。
穴の大きさの目安は、
- トランジスタ、IC、抵抗、コンデンサーは、0.8mm
- パワートランジスタ、整流ダイオードは、1.0mm
- 端子取り付け穴は、2.0mm