2015/02/15からのアクセス回数 4120 ここまで、 Arduino勉強会/0F-lbeDuino誕生、 Arduino勉強会/0G-lbeDuinoシールドを作る、 Arduino勉強会/0H-アイロンプリントのすすめ とlbeDuinoのハード関連の説明をしてきましたので、 lbeDuinoの開発環境について説明します。 lbeDuinoの最大の特徴は、同じソース、同じシールドをArduinoとlbeDuinoで使え、LPCXpressoを使ってデバッグできる点にあります 準備するもの †開発に必要なものは、以下の2つです。
トラ技ARMライタ †プログラムの書き込みとデバッグには、CQ出版の トランジスタ技術2014年3月号 の付録のトラ技ARMライタを使っています。*1 これにL字のピンとジャンバーピン(タクトスイッチの代用) *2 を付けて使っています。ブレッドボードに差すこと考えメスのL字コネクターではオスのL字ピンを使いました。 トラ技ARMライタの書き込みは、トラ技で紹介されています。 LPCXpresso IDE †LPCXpresso IDEを ダウンロードページ からダウンロードします。 トラ技のサポートページ に手順が詳しく載っていますので、参考にしてください。 ダウンロードしたLPCXpressoは、フリー版でもアクティベートが必要です。 最初に、シリアル番号を取得します。 LPCXpressoを起動して、HelpメニューからActivate LPCXpresso (FreeEdition)→Create Serial number and Activate...のメニューを選択します。 Copy Serial Number to Clipboardにチェックを入れてOKボタンを押します。 アクティベートには、以下のページでregisterからユーザ登録して、loginしてください。 LPCXpresso Key Activation ログインに成功すると以下のアクティベーションページに移ります。 先ほどのシリアルナンバーをペーストし、 Register LPCXpressoを押すとしばらくしてユーザ登録したメールアドレスにアクティベーションキーが送られてきます。 HelpメニューからActivate→Activate (FreeEdition)を選択し、シリアルナンバーを入力すれば完了です。 lbeDuinoソースのダウンロード †最新のソースは、Githubからダウンロードすることができます。 LBEDはまだ開発途中なので、更新が必要なのでgitを使って最新のページにすることをお薦めします。 ソースを保存するディレクトリに移動した後、ターミナルソフトで、以下のコマンドを入力してください。 $ git clone https://github.com/take-pwave/lbed ソースを最新に更新するには、lbedのディレクトリで、以下のコマンドを入力してください。 $ git pull gitが使えない場合には、以下のURLでGithubのlbedのページを表示して、Download ZIPボタンからzipファイルをダウンロードしてください。 LPCXpressoへのプロジェクトのインポート †lbedのディレクトリには、他のボードのlbedが含まれています。lbeDuinoでインポートするプロジェクトは以下の4つです。
プロジェクトインポート手順 †LPCXpressoを起動してProject Explorerのタブで右クリックすると以下のポップアップメニューが表示されます。 GeneralのExisting Projects into Workspaceを選択します。 Select root directoryのBrowse...ボタンでgitコマンドでダウンロードしたlbedの必要なプロジェクトのディレクトリを 選択し、Finishiボタンを押します。 インポートされたプロジェクトがProject Exploreに追加されます。 これを必要な4つのプロジェクトに対して繰り返します。 Blinkを動かしてみる †lbeDuinoのメインのプロジェクトは、LBED_lbeDuino_MAINです。プロジェクトを展開すると、 以下の様になります。 ユーザの使用するのは、srcと Examplesの2つだけです。srcには、最新版でチェックしたスケッチが入っています。 これとExampleのBlink.cppを入れ替えます。 Blinkのビルド †ビルドは、LBED_lbeDuino_MAINプロジェクトを右クリックして、Clean Projectを実行した後、Build Projectを選択します。 Consoleに以下の様にBuild Finishedが表示されればビルドの完成です。 Blinkの書き込み †トラ技ARMライタをlbeDuinoのソケットに差します。 初回だけデバッグ用の設定を作成するために、Quickstart PanelからDebug 'LBED_lbeDuino_MAIN'[Debug]を選択します。 2回目以降は、メニューアイコンの虫をクリックするだけです。 最初は、トラ技ARMライタが認識できずに、以下のダイアログが出ます。 ここで、Search for any enabled emulatorボタンをクリックすると、Toragi_LPC Writer CMSI-DAPが見つかりますので、 ここで、OKボタンを押します。 プログラムが無事lbeDuinoにダウンロードされたら、以下の様にデバッグ画面が表示されます。 ここで、RunメニューからResumeを選択するとBlinkが動き出します。 まだ、デバッガが有効なので、好きなタイミングでブレークポイントをセットして止めることができます。 デバッグを終了するには、RunメニューからTerminateを選択します。 lbeDuinoのデバッグ †プログラムの書き込みとデバッグ開始手順は同じなので、ここからはデバッグの手順について説明します。 ユーザがsrcディレクトリに作成したスケッチは、src_baseにあるプログラムによって起動前の処理を行った後、 呼び出されます。 デバッガでは、src_base/Main.cppのmain関数で止まるように設定されています。 ユーザの作成したスケッチ(ここではBlink.cpp)で止めるには、2つの方法があります。
デバッグアイコンの使い方 †デバッグには、上部アイコンメニューのデバッグアイコンを使用します。 右から
があり、通常は、終了、続けて実行、Step Into、Step Over、Step Returnを使います。 main関数の最初のstep()で止まったところで、右から4番目のStep Intoを実行して下さい。 Blink.cppが開き、step()関数の最初(以下の図では6行目)で止まります。 プログラムのチェックが終わり、処理の途中で関数の呼び出し元まで進めたいときには、 Step Returnを使用します。 今度は、Main.cppの21行目で止まりますので、またStep Intoを実行します。今度は、Blink.cppの9行目で止まります。 変数の値を見たいときには、変数の上にマウスを移動すると、変数の値が表示されます。 1行ずつ実行するには、Step Overを使用し、指定した行まで実行するには、止めたい行をマウスでクリックし、右クリックでRun to Lineを実行します。 Arduinoでlbedライブラリを使う †lbedのダウンロードした時に作成されたArduinoの中のLbedをユーザのドキュメントディレクトリ/Arduino/librariesにコピーしてください。 Arduinoでlbedライブラリを使用する方法は、 Arduino/Arduinoでmbedユーザライブラリーを動かす に紹介しています。 コメント †皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。勉強会で分からなかったこと等、お気軽に問い合わせて下さい。 スパム防止に画像の文字列も入力してください。 Tweet |