2010/03/30からのアクセス回数 7704 はじめに †MacOSXでD2XXドライバとVCPドライバを同時に使えないという制約のために、 諦めていたArm対応のJTAGですが、UrJtagを使うにいただいたもなかさんの コメントで、JtagkeyのベンダIDを変えると使えることが分かりました。 本物のJtagkeyでいきなり実験するのは怖いので、 Eclipse-ARMプロセッサによる組込み開発 で紹介されていた、 ツール工房のUSB2232(USBデュアル変換基板)を使って 試してみました。 ベンダIDの変更手順 †必要なツール †ベンダIDを変更するには、 が必要です。上記のリンクからダウンロードします。*1 USB2232の設定 †ドライバー、Mprogを展開し、USB2232を接続すると、ドライバーのインストールが始まります。 ダウンロードした最新のものが使われるようにしてください。
ベンダIDを変更したので、このままではWindowsでUSB2232が使えません。 最新のドライバーの
の2個のファイルをコピーし、FTDIのベンダIDである0403を今回変更したIDの1384に一括置換します。 これでドライバーをインストールすることができ、USB2232が認識されます。 今回使わせて頂いたベンダIDの1384は、 超低コスト-インターネット・ガジェット設計 の武藤さんが取得されたベンダIDで、ホビーや個人の研究においては自由に使ってよいとのコメントがあります。 動作確認 †openocdのインストール †最新のopenocdをMacPortを使ってインストールします。 $ sudo port install openocd jtagコンフィグファイル †jtagkeyのコンフィグファイルを参考にベンダIDを変更して、以下のようなjtag.cfgファイルを作成します。 interface ft2232 ft2232_device_desc "Open OCD JTAG" ft2232_layout jtagkey ft2232_vid_pid 0x1384 0x6010
します。 オプティマイズのEZ-ARM7のコンフィグ †EZ-ARM7に搭載されているlpc2214の設定ファイルを以下に添付します。 最新のopenocdでは、flash bankコマンドが変更されており、 flash bank lpc2000 <driver> <base> <size> 0 0 <target#> <variant> <clock> [cal c_checksum] となっていました。 また、コンフィグは、
で検索し、 から抜粋しました。 openocdの起動 †最後に、openocdを以下のように起動し、動作を確認します。 $ /opt/local/bin/openocd -f jtag.cfg -f lpc2214.cfg Open On-Chip Debugger 0.4.0 (2010-03-29-18:37) Licensed under GNU GPL v2 For bug reports, read http://openocd.berlios.de/doc/doxygen/bugs.html trst_and_srst srst_pulls_trst srst_gates_jtag trst_push_pull srst_open_drain jtag_nsrst_delay: 100 jtag_ntrst_delay: 100 2000 kHz Info : clock speed 2000 kHz Info : JTAG tap: lpc2xxx.cpu tap/device found: 0x4f1f0f0f (mfg: 0x787, part: 0xf1f0, ver: 0x4) Info : Embedded ICE version 4 Info : lpc2xxx.cpu: hardware has 2 breakpoint/watchpoint units と出力されれば、成功です。 コメント †皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。
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