2008/10/14 からのアクセス回数 21465 インターネット・ガジェット設計にlibusbとUSBプロトコルスタックを使って自作のUSBデバイスにアクセスする 例があったので、Mac OSXで動作を確認しました。 必要なライブラリ †libusbを使った自作デバイスには、以下のライブラリが必要です。
USBデバイス †テストに使用するデバイスは、5章の「USBプロトコール・スタックを使う」のTiny45を使った例題に従いました。 回路 †5章の「USBプロトコール・スタックを使う」の図5.9の回路図 には、誤植がありTA48M033Fのピン番号が1と2が入れ替わっています。 ブレッドボード †最終のブレッドボードの回路は、USBとTiny45(書込用)の2個を連結しました。 回路を組み立てるときには、データシートでピン番号の配置を確認して、接続しましょう。 私は、http://www.alldatasheet.com/ からTiny45, TA48M033Fのデータシートをダウンロードしました。 プログラムの動作 †テストプログラムは、ホストのshow.cとターゲットデバイスのfirmware/main.cで主な処理をしています。 処理の流れ †ホストプログラムは、usbデバイスをオープンした後、usb_control_msg関数を使ってデバイスにデータを 送信します。 show.cでは、usb_control_msgの引数を使ってデバイスにデータを渡しているのですが、その仕組みが分かりにくいので、少し補足をします。 AVR-USB Driver APIによると、
例題では、送られたデータを1つシフトした7バイトの情報を返します。 ホストのプログラム †show.cのUSBデバイスのオープン static int usbOpenDevice(usb_dev_handle **device, int idvendor, int idproduct) { struct usb_bus *bus; struct usb_device *dev; usb_dev_handle *udh=NULL; int ret,retp, retm,errors; char string[256]; usb_init(); usb_find_busses(); ret=usb_find_devices(); if(ret==0){return errors=1;} for (bus = usb_busses; bus; bus = bus->next) { for (dev = bus->devices; dev; dev = dev->next) { udh=usb_open(dev); retp = usb_get_string_simple(udh, dev->descriptor.iProduct, string, sizeof(string)); retm=usb_get_string_simple(udh, dev->descriptor.iManufacturer, string, sizeof(string)); if (retp > 0 && retm > 0) if (idvendor==dev->descriptor.idVendor && idproduct==dev->descriptor.idProduct){ *device=udh;return errors=0;} } } usb_close(udh);return errors=1; } メイン関数は、 int main(int argc, char **argv) { usb_dev_handle *d=NULL; unsigned char buffer[16]; unsigned char i=3,j=4,k=5,l=6,m=7,n=8,o=9,p=0,ret; char string[256]; //if(argc<2){return 0;} //j=atoi(argv[1]); ret=usbOpenDevice(&d, IDVendor,IDProduct); if(ret!=0){printf("usbOpenDevice failed\n"); return 0;} ret=usb_control_msg(d, USB_TYPE_VENDOR | USB_RECIP_DEVICE | USB_ENDPOINT_IN, i, j+256*k, l+256*m,(char *)buffer, n+256*o,5000); printf("ret=%d \n",ret); for(p=0;p<ret;p++){printf("buffer[%d]=%d \n",p, buffer[p]);} return 0; } ターゲットのプログラム †ターゲットusbFunctionSetupは、 uchar usbFunctionSetup(uchar data[8]) { static uchar replybuf[8]; usbMsgPtr = replybuf; replybuf[0]=data[7]; replybuf[1]=data[1]; replybuf[2]=data[2]; replybuf[3]=data[3]; replybuf[4]=data[4]; replybuf[5]=data[5]; replybuf[6]=data[6]; return 7; } となります。 完全なソースは、Ohmshaのページからダウンロードできます。 動作確認 †ダウンロードしたファイルのUSBtesttiny45ディレクトリに移動します。 ホストのコンパイル †ホストのコンパイルは、 $ cc -o show show.c -lusb でshowが作成されます。 ターゲットコンパイル †今回は、AVR ISP mkIIを使用するので、 firmwareディレクトリに移動して、Makefileを以下のように修正しました。 avrdude: avrdude -c avrispmkII -P usb -p $(TARGET) -U flash:w:main.hex lfuse: avrdude -c avrispmkII -P usb -p $(TARGET) -u -U lfuse:w:0xc0:m 後は、makeコマンドでターゲットデバイスへの書き込みまで実行します。 $ make showの実行 †最後にshowを実行します。 $ ./show ret=7 buffer[0]=9 buffer[1]=3 buffer[2]=4 buffer[3]=5 buffer[4]=6 buffer[5]=7 buffer[6]=8 と出力されたら、完成です。 コメント †この記事は、 皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。
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