2008/10/14 からのアクセス回数 11414 avr/USB接続でlibusbを使って自作のUSBデバイスにアクセスすることができるようになりました。 次は、javaからこのUSBデバイスを操作してみます。 LibusbJava †まず、libusbのjavaラッパーが必要です。 世の中には、自分がやりたいと思うことをすでにやっている人がいますから、自分で最初から作る前に libusb java でグーグル検索すると を見つけることができました。 Windowsの人は、
ソースからのコンパイル †私はMacOSXなので、SVNからソースをダウンロードしてコンパイルすることにしました。 チェックアウト †Eclipseを使って、 SVNから
をチェックアウトします。 MacOSX用のダイナミックライブラリの作成 †次に、LibusbJavaを使ってMacOSX用のダイナミックライブラリを作成します。 LibusbJavaプロジェクトの build.xmlの22行に以下の1行を追加してください。 <property name="version.mac" value="${version.major}.${version.minor}.${version.micro}" /> 次にbuild.xmlを選択し、右クリックでRun As->Ant build...を選択します。 ターゲットして、Macを選択するとLibusbJava.jnilibが作成されます。 ch.ntb.usb-0.5.7.jarの作成 †同様に、ch.ntb.usbプロジェクトでbuild.xmlを使ってjarファイルを作成します。 テストプロジェクトの作成 †Eclipseで新規プロジェクトで、
テストプログラム †テストプログラムUSBTiny45.javaを作成します。
動作確認 †これでよしとmain関数を実行したのですが、うまく動きません。
ことが分かりました。 USBデバイスが認識されているかは、ch.ntb.usb-0.5.7.jarのUsbViewのmainメソッドを実行すると分かります。 めでたく、実行結果がCと同じく ret=7 buffer[0]=9 buffer[1]=3 buffer[2]=4 buffer[3]=5 buffer[4]=6 buffer[5]=7 buffer[6]=8 になりました。 ch.ntb.usbの変更 †Device.java#initDeviceの114行目の updateMaxPacketSize(device); をdevDesc.getAltinterface()が-1の時には、コールしないように修正すれば、 テストプログラムは、以下のように簡単になります。 static private void testDeviceAndUSB() throws Exception { byte[] buffer = new byte[2312]; int i=3, j=4, k=5, l=6, m=7, n=8, o=9; int ret; Device device = USB.getDevice(vendorId, productId); if (device == null) { System.err.println("usbOpenDevice failed\n"); return; } device.open(1, 0, -1); ret = device.controlMsg( USB.REQ_TYPE_TYPE_VENDOR|USB.REQ_TYPE_RECIP_DEVICE |USB_ENDPOINT_IN, i, j+256*k, l+256*m, buffer, n+256*o, 5000, false); System.out.format("ret=%d \n", ret); for (int p=0; p < ret; p++) { System.out.format("buffer[%d]=%d \n", p, buffer[p]); } device.close(); } ファイル †作成したUSBTiny45.javaは以下からダウンロードできます。 Snow LeopardでLibusbJava.jnilibを作る方法 †2代目のMacMiniのOSをSonw Leopardにアップグレードしたら、Tigerで作ったLibusbJava.jnilibが動作しなくなってしまいました。 仕方なく、もう一度antを実行したのですが、ダメです。ここでは、試行錯誤の結果どうにかLibusbJava.jnilibができたので、その方法をメモしておきます。 最新のソースをチェックアウト †どうせなら、最新のソースにアップすることにしました。 チェックアウトは、以下のように行います。 $ svn co https://libusbjava.svn.sourceforge.net/svnroot/libusbjava/trunk/LibusbJava/ libusbもアップグレード †OSの変更でMacPortのlibusbを作り直しました。 LibusbJavaのページには、0.1の古いバージョンを使うとあるので、llibusb-compatもインストールします。 また、libusb-compatには、libusbppが含まれないのでlibusb-legacyもインストールします。 $ sudo port install libusb $ sudo port install libusb-compat $ sudo port install libusb-legacy 次に、libusbJavaが/usr/local/lib/libusb.dylib、/usr/local/lib/libusbpp.dylibを参照しているので、 シンボリックリンクを作ります。 $ cd /usr/local/lib $ sudo ln -s /opt/local/lib/libusb-0.1.4.dylib ./libusb.dylib $ sudo ln -s /opt/local/lib/libusb-legacy/libusbpp-legacy.dylib ./libusbpp.dylib コンパイル †ソースファイルをチェックアウトした場所に戻って、コンパイルをします。 $ ant mac 途中省略 [exec] /usr/libexec/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1/collect2 -dynamic -dylib -dylib_current_version 0.2.4.0 -arch x86_64 -macosx_version_min 10.6.6 -weak_reference_mismatches non-weak -o libusbJava.jnilib -L/usr/lib/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1/x86_64 -L/usr/lib/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1/x86_64 -L/usr/lib/i686-apple-darwin10/4.2.1 -L/usr/lib/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1 -L/usr/lib/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1 -L/usr/lib/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1/../../../i686-apple-darwin10/4.2.1 -L/usr/lib/gcc/i686-apple-darwin10/4.2.1/../../.. /var/folders/Xo/XoxQsiGT2RWIck+BYuxhKU+++TI/-Tmp-//cc725VBz.o -lstdc++ /usr/local/lib/libusb.dylib /usr/local/lib/libusbpp.dylib -lSystem -lgcc -lSystem [exec] ld: malformed version number: 0.2.4.0 [exec] collect2: ld returned 1 exit status [exec] Result: 1 とcollect2の実行でldがmalformed versionエラーを出力します。 原因は、collect2の引数の -dylib_current_version 0.2.4.0 オプションのバージョンにあるようで、これを除くとエラーはでません。 そこで、build.xmlの90行目の <arg line="-current_version ${version}" /> を削除して、 $ ant mac を実行すると、無事Snow Leopardで動くLibusbJava.jnilibができます。 Snow Leopard版のLibusbJava.jnilib †念のため、作成したLibusbJava.jnilibを以下に置いておきます。 コメント †この記事は、 皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。
Tweet |